やもりんいもりん

ニホンヤモリとアカハライモリ飼育

カテゴリ:飼育の基本 > ニホンヤモリ飼育の基本

①住まい

ニホンヤモリ飼育の場合は爬虫類用のアクリルケージより、昆虫用のプラスチックの飼育ケースの方が扱いやすいし安価です。

ヤモリはプラスチックの壁を登ります。
なるべく高さのあるものを・・・。

我が家のオーとタムが使っているサイズ3L


もうすこし小さくてもいいでしょうが、隠れ家や湿度を保つためのウェットシェルターなどを中に入れることを考えると、ある程度の広さは必要です。

オーちゃん愛用のウェットシェルター。


ウェットシェルターは買った方がてっとり早いですが、タッパーの側面にヤモリが出入りできる穴をあけ、湿らせたミズゴケを入れる・・・など、自分で作ることもできます。




隠れ家は絶対に入れてあげてください。


一応スドウのシェルターをのせてみましたが、こんな立派なものでなくても、板切れでも段ボールでも何でもいいので、ヤモリが身を隠せる場所を作ってあげてください。



②エサ

とりあえずSサイズのコオロギを用意してあげましょう。
チャームさんは15時までに注文すれば翌日配送です。
体長4㎝程度の赤ちゃんヤモリの場合はSSサイズを用意します。


コオロギはヤモリを攻撃することがあります。
一度にたくさんのコオロギを飼育ケースに投入しないように!

Sサイズ以上のコオロギは、できれば後ろ足をとってからヤモリに与えてください。

コオロギをエサとして与える時に、直に飼育ケースに放り込むのではなく、コオロギは登れないけれどヤモリが出入りできるようなプラスチックのエサ入れを用意してあげると安心です。


③サプリメント

飼育下のヤモリはカルシウム不足でクル病を発症しがちです。
エサにカルシウム剤の添加は必須です。

マルベリーカルシウムにはカルシウムだけでなく、少量のビタミンも含まれています。


④保温器具

飼育環境が20℃を下回る場合、保温のためにパネルヒーターが必要です
気温が低いとヤモリはエサを消化できません。

パネルヒーターにはさまざまなサイズがあります。
飼育ケースの大きさにもよりますが、内部が22~29℃になるのが望ましいです。

飼育ケースの外壁にセロテープなどで貼り付けます。

パネルヒーターを張り付けた飼育ケースを段ボールや断熱シートなどで覆うと内部が暖まりやすくなります。



温湿度計、必須です!


・・・以上がとりあえずヤモリ飼育で揃えなければならないものです。




⑤温度・湿度があるのに一週間以上エサを食べない
尻尾が曲がっている、アゴが外れて口が閉じない・・・等の場合

クル病の怖れがあります。
口が閉じないなどの場合、緊急を要します。


ヤモリに流動食を作って与えます。

常温のプレーンヨーグルトとレオパードゲッコーフードを1:1の割合で溶いて、暖かい室内でスポイトを使って人の手から与えます。鼻に入れないように注意してください。

病気の兆候など、詳しくは病気への対処をご覧ください。


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 爬虫類・両生類

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(2020年5月19日 病院情報追記しました!)

こんばんは♪リンコです(*・ω・)ノ

ヤモ家では長女オーちゃんが今年初(・∀・)の産卵&脱皮をし、ようやく私たちの2016年が始まった!?という感じです。

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そしてそして・・・

ぱかぱ~ん♪♪


私がヤモイモ家にやってきて
今月で4年になりましたヾ(=^▽^=)ノ


2012年の今頃、ホームセンターの園芸用品売場で寒さで動けなくなってるところを通りすがりのニンゲンさんに保護されました。自分では覚えていないけれど、どうも冬眠に失敗したようです。
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あら、カワイイ.。゚+.(・∀・)゚+.゚
拾われた当時はベビー・・・というほどではありませんが、体調5㎝に満たない子ヤモリでした。

おそらく前年2011年の晩秋に生まれて、そのまま冬眠に入ったものの栄養が足りないとか、暖かすぎたとか、そういう理由で冬のさなかに目が覚めちゃったんでしょうね。

その後ヤモイモ家ですくすくと大きくなり、庭にリリースされ、庭の野良ヤモリと人知れず結婚、離婚、栄養失調になり、尻尾も切れ、なんだかボロボロになって実家(ヤモイモ家)へ戻り、出産・・・今に至ります。


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このブログを読んで「ニホンヤモリかわいい」「飼ってみたい」と言ってくださる方々、ありがとうございます(′∀`)

でも、はっきり言ってニホンヤモリはペットとしてオススメできる生き物ではありません(′∀`)(′∀`)



とくに気軽な気持ちで飼い始めるのは絶対にオススメしません!


ヤモリは「そのへんにいる動物」ですので、「ちょっと捕まえて飼ってみようか?」なんて気持ちで飼い始める方がかなりいらっしゃるようですが、飼ってみるとエサを食べない、元気がない・・・どうしていいか分からない。



早めに対処して頂けるとありがたいんですけど、たいして調べもせずに放置して、けっきょく飼いきれず寒くなってからリリースされちゃって冬眠できる場所もなく、飢えと寒さに苦しんでいるヤモがいるかと思うと涙がでます(´;ω;`)


ちゃんと飼育しようと思えば手間もお金もそれなりにかかります。

デリケートな生き物なので、いいかげんに飼っていると体調を崩してしまったりもします。

飼えなくなったらリリースすればいいや・・・という問題でもありません。
ニンゲンに飼われることによって、私のように自然界でエサが取れないヤモリになってしまう可能性があります。




「子供が喜ぶから」なんて理由で飼い始めた親御さん。
情操教育は子供さんにニンゲンのエゴを叩き込むことではないですよ!


命を預かるものとして、最低限の責任は持ってください。


あと、私のように冬眠に失敗したヤモリを拾ってしまった方、このブログが飼育の参考になれば嬉しいですが、もし飼いきれなくなった場合は早めに里親さんを見つけるか、初夏ごろまで頑張って世話をして、6~7月の暖かい晩にガのよく集まる公園のトイレなんかにリリースされることをオススメします。

まずエサ
基本生きた虫です!

ヤモリの頭くらいの大きさの生きた虫をコンスタントに供給してください。
甲虫は基本食べません。

野生の虫ならガ(毒のないもの)、クモなどが嗜好性が高いです。

でも日本で一年を通してヤモリがお腹いっぱいになるだけの虫を外で捕まえるのは不可能です。

Sサイズのコオロギ、ローチなどをペットショップで買ってきてもらうことになります。
お金がかかります。




ペットショップでもエサ用のコオロギを置いているところは限られています。



爬虫類倶楽部さんのサイト 通販やってます。
いろいろな種類のエサ虫があります。

http://www.hachikura.com/

ワイルドスカイさん さまざまなサイズのコオロギが常時あります。
http://www.wildsky.net/


チャームさんのコオロギ 死着が少ないです。




そして、買ってきたコオロギ、ローチをキープしなければなりません。
エサ虫用のエサを用意し、掃除もしてやらねばなりません。

手間がかかります。



たいがいの爬虫類飼育者の方はコストを抑えるためにエサ虫を養殖しますが、これも結構たいへんです。

ヤモリ飼育と同時に虫の飼育も楽しめるような方でないと無理だと思います。

ご自宅でゴキブリの養殖、できます?(゚∀゚)
コオロギもくっさいですよ!慣れちゃえば平気ですけど(゚∀゚)(゚∀゚)




あと
エサにはサプリメントを添加しなくてはいけません。

飼われヤモリの死因のトップはカルシウム不足によるクル病ではないでしょうか。

野生のヤモリはいろんな種類のエサ虫を食べることで自然とカルシウムを補給できているようですが、飼われヤモリは食生活が偏ってしまうのでカルシウムやビタミン類をサプリメントで補わなくてはなりません。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

マルベリーカルシウム 250g k311 月夜野ファーム
価格:2218円(税込、送料別) (2020/5/19時点)




カルシウムを吸収するために
適度な紫外線も必要です。

これが難しいんです。

基本ヤモリは夜行性なので紫外線の浴びすぎもよくありません。

日光浴をさせる時、ケージ内の温度が上がりすぎないように気を付けて下さい。




あと冬場は保温が必須です!

「冬眠させればいいじゃん」とお思いでしょうが、ニホンヤモリは室内の温度が高いところでは冬眠できません。
かと言って、戸外では温度が低すぎて死んでしまいます。

ニホンヤモリの冬眠に適した温度は7℃前後と言われていますが、冬季、朝から晩まで7℃前後をずーっとキープできる場所がおうちの中にありますか?

しかも7℃前後・・・というのもちゃんとした裏付けがありません。

不確かな情報で大事なペットを危険に晒しますか?






・・・お金のことだけ考えると上記だけで5千円くらいね。
あと私たちが住むケージも必要ですし、ケージの中にはシェルター(隠れ家)を入れて欲しいです。

温度計も必要ですね


パネルヒーター一枚だけで温度が上がりきらなかった場合はもう一枚追加でつけてもらわないといけないかもしれないし、エサ虫養殖するならエサ虫用のパネヒも必要です。


場合によっては紫外線ライトも買っていただくことになるかもしれません。




犬・猫ほどお金はかかりませんが、ハムスターくらいはお金かかります。
しかしハムスターのように頻繁に触れ合ったりすることはできません。


次女タムちゃんのような例外もいますが、
基本ニンゲンに触られたりのぞきこまれたりするのが嫌な動物だということも覚えておいてください。

一生懸命お世話したとしても、懐くことはありません。
「慣れる」のが関の山(*´Д`*)



あと病気などのトラブルの場合、ニホンヤモリを診てもらえる病院は非常に少ないです。


基本、トラブルは飼い主さん自身が覚悟を持って対処していかねばならないことが多いです。




<都内でニホンヤモリを診て頂ける病院>


田園調布動物病院(東京都大田区)

レプタイルクリニック(東京都文京区)

ヴァンケット動物病院(東京都世田谷区)





偉そうにいろいろと書きましたが、上記を読んで「うん!大丈夫!!」という方にだけ、お世話していただきたいと思います。

ニホンヤモリに限らず、他の生き物も一緒ですね。



とくにニホンヤモリはそのへんにいる生き物ですし、手が出しやすいと思いますが、私たちも「命」であることをお忘れなく(*´ェ`*)

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