・・・タムです。
姉貴がタマゴ産みました。
5クラッチ目。
先週トウレプで買ったばかりのイエコがもう少なくなってきたんで、ニンゲンのおかーさんは仕事のあとハチクラに行きました。
初夏ですね。
今朝ヤモイモ家の庭にこんなお客さんが来ました。
ジャノメチョウというらしいです。
ジャスミンの花も咲きました。
・・・庭のジャスミンが咲くと、毎年思い出す顔があります。
初めてご紹介します。
あたしたちの弟分です。
2013年の春、いろいろな人の手を渡って、ヤモイモ家にやってきました。
前に飼っていた人の管理が悪かったのか、全身まっ赤に見えるほどタカラダニに寄生されていました。
ニンゲンのおかーさんの手についている茶色い液体はタカラダニを駆除するためのヨーチンです。
毎週一回、ヨーチンまみれになっても全部を駆除することはできなかったように思います。
暖かくなったらヤモイモ家の庭に放すという前提で、あいつは我が家にやって来ました。
1ヶ月ほどヤモイモ家であたしたちと一緒に過ごし、庭へ出ていきました。
その1週間後、マンションの管理会社が庭に撒いた白い粉・・・殺虫剤の上で、動かなくなっているところをおかーさんに発見されました。
悲しい最期でした。
おかーさんは、管理会社が春になる前に害虫駆除のために庭に殺虫剤を撒いていたのを知っていました。
庭には野良ヤモリがたくさんいるし、おかーさん自身、薬品アレルギーがあるということを管理会社に伝えて、それ以上殺虫剤が撒かれないようにしてもらい、すでに撒かれてしまった殺虫剤は水で洗い流したのですっかり安心していました。
しかし、庭の隅に一箇所、殺虫剤が洗い流されずに溜まっている場所があったのです。
あたしたちもおかーさんも、本当にくやしかったし、悲しかったです。
ニンゲンのおかーさんは、弟分をジャスミンの鉢に埋めました。
ジャスミンの花が咲くたび、ヤモイモ家のみんなが弟分のことを思い出します。
思い出すと悲しくなるので、今まで話題に出すようなことはありませんでしたが、あいつが亡くなって今年で3年になるし、これから各家庭で殺虫剤を使う機会が増えてくると思うので悲しい事故を防いでもらうためにも、今日はあいつの話をしました。
彼はヤモイモ家に来てはたして良かったのだろうかと、ニンゲンのおかーさんは今でも思います。
寄生したダニを取るためとはいえ、毎週手足に薬を塗られ、さらに庭で殺虫剤まみれになって死んだ可哀想な弟分。
もっといい思いをたくさんさせてやれたんじゃないか、外へ放さなければ良かったんじゃないか、放す前に庭の掃除をもっと徹底しておけばよかった・・・・後悔はつきません。
もともと野生で捕獲された個体だと聞いていましたが、おっとりノンビリした、いいやつでした。
発見された時、弟分は脱皮をしかけていました。
皮を脱ぐために湿った場所を探していて、運悪くそこに水と一緒に流されてきた殺虫剤が溜まっていたのでしょう。
不快害虫を退治する、マンションに入れないようにするということは、管理会社にとって大切な仕事です。
しかし、害虫を食べる益獣であるヤモリがとばっちりで命を落とすこともあるのです。
それ以来、ニンゲンのおかーさんはヤモイモ家の庭にだけは絶対に殺虫剤を撒かないように管理会社に頼んでいます。
蚊やゴキブリもやってきますが、不快だからという理由でのべつまくなし殺虫剤を撒くような庭はどれだけ綺麗に花が咲いてても気持ち悪いです。
ヤモリやトカゲ、カエル、チョウチョ・・・その他たくさんの生き物たちが住んでいる生命がいっぱいの庭の方が、だんぜん素敵です。
・・・なんか、ガラになくしんみりしちまいました。
でもあたしたちが今まで無事にやってこれたのも、あいつがジャスミンの花影から見守ってくれてるおかげもあるのかな・・・なんて思います。
皆さん、庭や家に、なにか自然界にないものを撒くとき、それが生き物に、環境に、どういう影響があるのか、少しだけ考えてから撒いてもらえると有り難いです。
クリックどうも。
にほんブログ村
にほんブログ村
ヤモリランキングへ
爬虫類・両生類