ご無沙汰してます。
ヤモイモ母です。

コロナ後の人手不足で年末から牛馬のように(・・・というのは誇張ですが)働いていましたが、やっとひと段落ついたところです。

最近、ヤモリの抱卵・産卵と、それに起因するトラブルに関するご相談が多いので、我が家での対応を書かせて頂きます。

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今年に入ってから抱卵・産卵が続いているタムちゃん。

10歳と、数字だけ考えればけっこうなお歳ですので頻繁な抱卵は心配なこともありますが、獣医さんにご意見を伺うと「ヤモリのような生き物は抱卵・産卵などの繁殖活動をしなくなると命の終わりが近い」そうなので、まだまだお若い証拠だとヤモイモ母は思っております。

抱卵で心配なのは、大量のカルシウムを消費してしまうということと、身体の中でのカルシウムとビタミンのバランスが崩れてしまうことです。

カルシウムを身体の中に貯めていても、ビタミンB・D不足によって血中にうまくカルシウムが溶け出さないと、タマゴの殻の形成ができず、結果としてタマゴ詰まりになったり、クル病を発症してしまったりします。
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上はタムちゃんの姉、オーちゃんです。
タムちゃんと同じく10歳です。

窓辺で紫外線を浴びています。

ニホンヤモリは夜行性ですが、微量の紫外線を必要とします。

紫外線を浴びることによって体内でビタミンDを合成します。




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タムちゃんの娘、コムちゃん4歳。

コムちゃんは以前タマゴ詰まりで通院した経験があるので気を付けています。
他のヤモリに比べて身体が小さいということもあり、抱卵時には気を抜けません。


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オーちゃんと同居しているボンちゃん6歳。
明るいところはあまり好きではありません。
日陰であっても紫外線浴はできます。




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冬場、食欲が落ちているところに抱卵すると、やはりクル病になる確率が上がるので、抱卵が始まった子にはいつのも生餌にプラスして、時おり液状餌を与えています。

上はレオパドライ(1粒)を粉にしたものを無糖ヨーグルトで溶き、マルベリーカルシウム(1滴)、レプチゾル(耳かき1杯)を加えたもの。

プラスチックのスプーンでヤモリの口の端に一滴ずつ、ちょん、と付けてあげると舐めとります。

我が家では今のところ1週間~10日に一度、3~7滴くらいの頻度で与えています。



産卵して痩せてしまった子にはカロリーの高いハニーワームなども与えます。
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喜ぶタムさん。

みんな大好きハニーワーム。



・・・以上、今の時期の我が家のヤモリ女子ケアです。

私は仕事で一週間ほど家を留守にすることが多かったのですが、帰宅するタイミングでヤモリたちには液状餌を与え、留守中の夫には生餌や水の入れ替えや、霧吹きなど、毎日のケアをお願いしていました。

今のところは問題ないです。

まだまだ季節的に油断はできませんが・・・





最後に、関係ないですがイタリアで仕事中に見つけたヤモリの置物と、ローマの遺跡の写真を載せときます。
イタリアでもヤモリは縁起物として愛されているようで、ヤモリの置物or壁掛けはいろんな地方で見ますが、ローマより北ではちょっと珍しいかも。
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コロッセオにも春が来ていますが、日本人観光客はまだまだ少ないです。
早くみんなが安心して遊びに来られるといいな。


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