こんばんは ヤモイモ母です。

チビ子ヤモちゃんの状況ですが、あまり思わしくありません。

極度の栄養失調に加えて、脱水症状をおこしています。

レオパフードヨーグルトをなかなか舐めないというのは、液餌に慣れていなかったり、冬眠状態から覚めていなかったりする場合よくあることですが、この子の場合は水分も摂れていません。

これは保護した方が水を与えていなかったわけではなく、霧吹きはちゃんとしていたのに、子ヤモがなんらかの理由で水を舐めることができなかったのでしょう。




行きつけの爬虫類の病院に連れていくことも考えましたが、こんなタマゴから出たばかりの極小サイズの、しかも相当弱っている子です。

病院に着くまで体力は持たないでしょうし、もし連れて行けたとしても、このサイズでは・・・

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無駄に体力を削るだけだと思い、病院に行くことは断念しました。

とりあえず、脱水をなんとかしなくてはいけません。

こんな小さな子に温浴をさせたことは今までありませんが、27℃くらいの水温で、ぬるめの温浴をさせてみました。


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タムのケージに小型ケージを入れて、保護されたお部屋と同じ23℃をキープしていましたが、餌を食べないどころか水を飲めていないので、もうすこし温度を下げてみます。

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モモタロウがうちに来た時、ヤモヤモさんがお持ちになっていた小ケージに一番小さいパネルヒーターを敷いて、20℃に保ちます。

この子はプラスチックの壁面を歩けないので、パネヒは床の半面に敷きます。

加温していないスペースに、小さく丸めて湿らせたキッチンペーパーを置きます。




・・・正直なところ、この子が助かる可能性は低いでしょう。





野生動物の保護に関してはいろいろな意見があります。

野鳥の雛であれば、親鳥がどこかで見守っている場合がありますが、ヤモリの場合、それはありません。

親はタマゴを産んだ後、殻が固まるまでしばらく見守って、タマゴが固まればどこかへ行ってしまいます。




餌虫のいない密閉された屋内で放置されれば、それは死を意味します。

かと言ってこの寒空の下、戸外に逃がしても、生まれたばかりで越冬するだけの栄養を蓄えていない個体は、遅かれ早かれ衰弱して死んでしまうでしょう。

「それも自然の摂理」だと言ってしまえばそれまでですが、私に言わせれば、暖められた屋内で冬に生まれてきてしまったということは、すでに自然ではありません。

意図せぬ「人工孵化」です。

「ニンゲン様の作った建物の中に勝手に入ってきて勝手にタマゴ産んだヤモリが悪い」などと言う人もいますが、そんな考えは人間の驕り高ぶり以外の何物でもありません。

この土地は誰の土地だなんて決めているのは人間だけです。



この子を拾ってしまった方は、拾ったことを後悔していらっしゃるようでした。

私もむやみやたらに野生動物を拾うのはよくないことだと思っていますが、このケースにおいては目の前にある1つの命を助けるために致し方なかったのだと思います。

ご自身は「生餌を与えることができない」という理由で、このブログを検索されて私にコンタクトを取られ、我が家に連れてきてくださったわけですが、生餌に抵抗があるというのも理解できます。

拾った方は今までたくさんの生き物の飼育経験があり、虫をペットとして飼っていらっしゃったこともあったようです。

ヤモリを飼うということは、間接的に生餌である虫を殺すことです。

1つの命を見捨てられずに、やむにやまれず救ってしまった方が、他の命を殺すことに抵抗があるのは当然のことです。



どういう結果になるか。

悲しい結果になってしまうかもしれませんが、私もお引き受けした「ヤモリ好き」として、できるだけのことはしてみるつもりです。



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